いきなり櫂入れ

【本日のポイント】櫂入れは押すのではなく引く!

本日は、入ってから一番の忙しさでした。

というのも、本格的な醪段階に入り、蒸米も本日は600kg以上、掛米も2種類あり、添掛、仲掛。今後、仲掛、留掛米を蒸した時に、醪タンクの櫂入れを行うのは自分の担当らしいです。

そもそも、上でいうお米の添、仲、留と言うのは、3段仕込みを取り入れている蔵にある仕込み段階の名称で、一番最初に、添仕込み、次に、仲、留という形で進んで行くのですが、それぞれで、お米を使います。

お米の分類は下記。

【糀米】酛糀、添糀、仲糀、留糀

【掛米】酛掛、添掛、仲掛、留掛

その他、四段仕込みを行う場合は、四段用のお米を蒸します。

本日は、その中でも、仲掛のお米が多く、400kg近く。

この蒸米を放冷機で冷やし、エアシューターでサーマルの仕込みタンクに送っていくのですが、そのシューターが動いている間はずっと櫂入れを行います。

3mほどの長い櫂棒で、タンクの中の米を撹拌させて、温度を均一にします。

この作業、思った以上にキツイです。400kg近い掛米の輸送は1時間以上に及び、その間、櫂を入れ続けるのですが、どのくらいの力加減でやれば良いのか、指示はなかったので、かなり力一杯頑張っていたら、手の皮がむけました…。肉刺もできました。

でも、基本的なコツは掴んだので、明日以降は、無駄な力を抜き、効率的かつ、しっかり混ざるように櫂入れしていきます。

そして、その後の洗米も800kg近く。

これはかなりの地獄。10kg単位で1分毎にお米が洗われるので、そのたびに、は桶に運びます。これを、80往復。一時間半、休みなくぶっ通しで動き続けます。

櫂入れ、洗米までやって片付けると、本日は14時になっていました。

休み時間は1時間だけ。その後米張りなどをして、室で切り返し。

終わったのは6時くらいでした。

これからみんなが慣れてくればどんどん短縮していくとは思いますので、今が踏ん張りどころ。みんなでどうやって能率的にやれるか話したい!

日本酒造り日誌

醸造、食品用機械、消耗品を取り扱う専門商社の跡取りが、1シーズン日本酒造りに参加することになった為、この貴重な体験を記録し、発信していくために立ち上げたブログです。 インターネット広告代理店→醸造用品専門商社という、業界にはあまりいない経歴なので、その視点を忘れずに記事更新をしていきます。

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