初の室仕事
【本日のポイント】洗米、蒸米、引き込み、枯らし、切り返しで酒造りの8割~9割が決まる
【本日の流れ】
本日から、蒸米が始まり、朝6時半には出社しました。
ボイラー入れて、7時には蒸気が抜けている状態を作る必要があるので、6時54分には釜に蒸気を入れ始めました。
抜けるまでは蒸気の圧を0.8kg、その後2kgまで上げ1時間半蒸します。
最後の15分(張る米が多いときは20分)は103度の乾燥蒸気を当てて仕上げます。
その後、母衣を取り、スコップで蒸米をバケツに入れて枯らし場までダッシュ。
木枠に枯らし用の布を敷いたものの上に蒸米を盛り枯らします。
その後は、蒸米機の布などの洗浄。
毎日蒸米をするようになると、早く乾かさないといけないので、手際よく行います。
明日は洗米があるので、洗米の準備として、米の計量と、それぞれの米袋にロット番号と品種、精米度合をマジックで記載する作業を行います。
昨日は小型計量洗米機がうまく作動しませんでしたが、明日はメーカーからの請け負い会社の方が来てくれるということで、動くことを期待。
午前中は、その他、仕込みタンク、貯蔵タンクの温度を管理するシートを新規で作るため、ロールになっている物を切断する作業を行い、午前中が終了。
昼ごはんはまかないさん達が、松茸ごはんのおにぎりと、山菜うどんを作って社員全員に振る舞ってくださいました。
午後は、午前中の続きを行い、タンクの清掃を行った後、初めて室の仕事を見ることができました。
まず、室に入るときは、外で着ているものは脱ぎ、室専用の格好に着替えます。
基本的に白T、白い短パン、白い前掛けを着ます。
室の中の温度は38度程。
盛ってある米を4人でばらして行き、温度が31.6度になるまで切り返します。
この時、外が寒かったり、米の量が少ないと、急激に温度が下がり、乾燥したりするので手際よく行う事が大事です。
これを失敗すると、また温度を上げるために電気毛布などを使って上げないといけないのでとても時間がかかってしまい、必要以上の乾燥や、夜仕事の負担が増えたりとリスクが大きいのです。
その際、温度計で温度を計るのですが、温度計の反応が遅いと、実際に今何度なのか、実際はもっと下がっているのに、時間差で下がりすぎるなどのリスクもあるので、温度計の感度や表示までの時間は早いに越したことはないのですが、現状の温度計は少し反応が遅いようで、早い物を見つけて欲しいということは杜氏さんからも要望が有りました。
適当な温度になった後、米を台形に盛ります。
水分を透過させないシート(ゴア)でまず覆います。
その上に掛布2枚で覆い、乾燥しないように保温します。
これで切り返しの作業は終了。
杜氏、副杜氏と一緒に作業をする中で、業界のトレンドの話などを聞けたことは非常に有意義で、杜氏さんから直接いろんな話が聞ける環境をもっと作って行きたいと思います。
本日の作業はここまでとなりました。
【気付いた課題】温度計の反応速度
【考え得る解決策】
布で覆うので、コード式の温度計が必要になるのですが、コードの場合は反応速度が遅くなる傾向があるよう。信号を送る間隔も広いのでは、という意見も有りましたが、実際どうなのか社長に確認して、解決策を模索します。
0コメント