酛仕込み準備開始

【本日のポイント】酵母の匂いはチーズの香り

【本日の流れ】

本日は、蒸米が無いので、7時に出社です。

洗米が111kgと今までで最高の重さですが、まだまだ少ない方。

本日から、新人が入ってきました。戸塚君。27歳。

もともと真澄で5年間詰め場で働いていたとのこと。

蔵には入った事がなく、蔵仕事は全然わからないと言っていましたが、

チェーンバンドとかホースとかの使い方は流石、俺よりもわかっている!

午前中は諸々の準備を行い、8時から盛りの作業。前とは違う室で盛りました。

バケツから木枠に入れる際、10kg程あるので、入れ方が難しい。

左手でバケツの取手を持ち、右手で底を持って流し込むとキレイに流し込めると杜氏さんが教えて下さいました。確かにやりやすい。コツを知れば色々効率的です。

盛りが終わった後は、初めて酒母室にて作業。

初めて水麹を作るために、水の中に、麹米を入れ、乳酸、その他を入れて、酵母を入れます。

酵母は、名利酵母、協会10号酵母と呼ばれるものの固形酵母です。

中身は、沖縄のトーフヨーに似ている柔らかいチーズのような香りの物体。

これを細かくちぎってタンクに入れていきます。

これを櫂棒で撹拌して本日の作業は終了。

酒母に関しては色々と聞きたい事があるので、後ほどゆっくり確認します。

酒母作業の後は洗米です。

初めての山田錦の洗米。もともとかなり水の吸収が早いと言われていたのですが、担当の方が水温や季節を読み違えて、吸水させすぎてしまいました。

この加減が難しい。もともとの白米水分と、水温、気温、目指す吸水率、吸水後の重さから、浸漬時間を瞬時に出せるようなものがあればいいのにと思いました。ってか作れそうな気はします。

吸水させすぎた米は、乾かして、目標の吸水後の重さになるまで調整します。

これをやっていると、かなりの時間ロス。

もっと責任感を持ってやれる現場責任者が必要かと…。

空いた時間で、新人戸塚君と足場のすべり止めシールを貼る作業。

その後、米がいい感じに乾いたところで、米張り作業を行います。

ここまでで今日は終了。(最後の最後、蒸米機を養生する時に釜の蓋に乗ってしまって杜氏さんに怒られてしまいました…w)

明日は蒸米。初めての山田錦だし、初めての掛米なので、初放冷機の出番です!

楽しみ!

【気付いた課題】現場の責任感

【考え得る解決策】

前々から言っていることですが、この作業が何に影響を及ぼすのか、なぜ吸水が重要なのかを現場担当者が理解していないとお話しにならないので、しっかりと把握させるべき。

自分もちゃんとは聞けていないので、しっかりとわからないことは潰して行きたいと思います。

質問時間を予め用意してもらってその日出た質問を全部ぶつける時間を取ってもらおうかな…。じゃないとわからない事をわからないままにして終わっていきそう…。



日本酒造り日誌

醸造、食品用機械、消耗品を取り扱う専門商社の跡取りが、1シーズン日本酒造りに参加することになった為、この貴重な体験を記録し、発信していくために立ち上げたブログです。 インターネット広告代理店→醸造用品専門商社という、業界にはあまりいない経歴なので、その視点を忘れずに記事更新をしていきます。

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