洗浄、掃除、反省の一日

【本日のポイント】酒造りは8割が掃除

【本日の流れ】

本日も蒸米。昨日米張りをした山田錦と美山錦を蒸します。

111kgを蒸すので今までよりも蒸気が抜けるまで少々時間がかかりました。

山田錦は麹用なので、今まで通り、枯らし場へ。

美山錦は、酛用なので、放冷機で、19℃くらいまで冷やして酛場へ運びます。

米掘りをしたのですが、こちらも思った以上に重労働で腰に来ます。

これが更に多くなったら本当に大変になりそう。コルセット持ってこようかな。

放冷機は、実際の使い方ではなく、酛用なので温度管理が非常に重要。

その為、コンベア式ではなく、送風して狙う温度にしてから手で運びます。

三段仕込み時は、エアシューターで仕込みタンクに送ります。

無事、すべての米を運び終えたら直ぐに掃除。

今日は細かい気配りができていなく、何度か注意されてしまいました。

同時に幾つかの作業を行っていると、どこかの作業を放置したり、雑にしてしまったり。

明日の洗米用のタンクに水を張る時、バルブが開いていて水が垂れ流しになっていたり、そのまま入れっぱなしにしていたら溢れたり。

脱水機に畚などを入れて作動してそのままその場を離れたら、絡まってしまっていたり。

MJPのホースがねじれていて痕がついてしまっていたり。

しっかりと確認をすることが重要。それはどんな仕事でも同じですね。

気をつけないと。

午前中の終盤から、槽場で使用するP箱の洗浄を行いましたが、数が多くて、42個程洗いました。午後の大半を使ったため、本日はほぼ洗浄の日。

酒造りはやはり掃除が8割と言うのは本当だなーと。

仕事の終盤、ちょっとだけ酛場を見せてもらいました。

本日の掛米を入れたあと、温度調節のために、抱樽を入れる作業を見学しました。

写真のように、昨日の酒母の中に掛米が入っており、すでに酵母は活発に動いています。

これを8℃まで落とすことによって、まず酵母の動きを弱めて、糖化を進めます。

酵母が活発になりすぎると、酵母の餌となる糖分が十分に無いままアルコールと二酸化炭素になってしまうので、辛すぎるものになってしまいます。

その為、酵母の活動が弱まる低温にしていくのです。

そこで使うのが氷が入った、抱樽です。これを直接酒母にボトン。

これで温度を下げていきます。

本日の作業は以上です。

【気付いた課題】自分の注意力が散漫になっている。

【考え得る解決策】

しっかりと注意された事をメモし、その周辺に潜むミスも未然に防ぐよう努力します。

日本酒造り日誌

醸造、食品用機械、消耗品を取り扱う専門商社の跡取りが、1シーズン日本酒造りに参加することになった為、この貴重な体験を記録し、発信していくために立ち上げたブログです。 インターネット広告代理店→醸造用品専門商社という、業界にはあまりいない経歴なので、その視点を忘れずに記事更新をしていきます。

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