ここ一週間の総括

【本日のポイント】継続=ナリの仕事ではなく、会社を大きくしていくことによる安定

【1週間のピックアップ事項】

久々の更新になってしまいましたが、ここ一週間で色々有りました。

[分析]

お酒の分析はアルコール度以外に、酸度、アミノ酸度、日本酒度を計る必要があります。

今回は途中からしか実習の参加ができなかったので、アルコール度の測り方を見せて頂きました。(※すでに商品になっている日本酒を使って実習しました。)

アルコールを計る時は、まず蒸留をして純粋なアルコールを抽出します。

その際使うのは、丸底フラスコと蒸留装置。蒸留装置は下図のようなものです。

蒸留装置は、丸底フラスコで熱された日本酒が、気体になり、蛇管を通り水で冷やされて、純粋なアルコールが抽出できる装置です。

こちらでアルコール80mlを抽出した後は、蒸留水を10ml入れて、温度をまず15℃にするために氷水で冷やしていきます。

冷えた後に、100mlにして、強く振り、振動密度計に通してアルコール度数を計測します。

こちらでアルコール度数の計測は終了。他の分析も習ったらまた上げます。

[夜仕事]

夜仕事とは、麹当番のことです。仕舞仕事をし、最高温度に到達するまでを見届けます。

麹は生き物で、強い麹(ちゃんと発酵する酵素を持つ麹)を作るには結構いじめないと強くならない、筋トレと一緒ですね。

いじめ方は温度の上げ下げ。

まず、蒸米を枯らし、引き込んで温度を下げて種付けをします。

種付けをし、保温した後、切り返しという作業を行います。各温度は企業秘密らしいのでここでは記載しませんが、切り返し作業は、温度を下げるために行います。

切り返しが終わった後は、盛り作業。麹蓋に入れてどんどん温度を上げていきます。その際の麹蓋には木の板で仕切りをしており、最初は段数少なく密度高くして温度が上がり安い状態にします。下記が麹蓋のサンプル、これはうちで使っているものではなくサンプルです。

ある温度に達した際に仲仕事という、麹蓋の段数を少し広げて温度を下げる作業です。

こちらの作業がだいたい夕方くらいになります。

そして、温度を更に上げて仕舞仕事を行うのですが、こちらが夜になります。

うまく行けば7時とか。下手すると10時半とか…。自分のときは10時半くらいでした。

仕舞仕事は、木の板を外し、麹蓋全体に米を広げて温度を一旦下げ、最高温度になるのを待ちます。こちらが仕舞仕事してから2時間程。

なので、自分の初めてのよる仕事は1時近くになりました。次の日つらかた。

これを当番制で毎日繰り返します。

[全体ミーティング]

本日は社長による全体ミーティング。

新入社員も多いため、理念、方針、目的をしっかりと説いてくださいました。

理念は「酒を通じて社会に貢献する」、方針は「良質な酒を造る」、目的は「継続」。

自分は、目的が継続と言う記載をみて、最初は、なんだ、ナリで行こうとしているのか、と思ってしまったのですが、全く違いました。

継続をするためには、小さい組織では駄目。

小さい組織は、一部が崩れると全体が崩れてしまう。

ある程度大きい組織にしなくては、継続することは難しい、と。ただし、大きい組織になった時に注意することは、しっかりと、理念、方針、目的を理解している状態のメンバーであるべきであるということ。

これは、家業を引き継ぐ自分としても、大変勉強になる言葉でございました。

自分も会社を大きくしていく一つの「目的」ができました。

【気付いた課題】自分ともっと向き合わないといけない

【考え得る解決策】

これは、自分自身に対して。

正直この1週間、慣れてきたこともあるけれど、疲れてきて、こちらのブログを更新できなかったことは、自分に対してのただの甘え。

もっともっと吸収して今ここにいることの意味を今一度考え直し、実行していかないと無意味な時間になってしまう。

その慣れと言うものが、生活にも出てきており、挨拶や、仕事中の不注意等で注意される事がポツポツ出てきてしまっています。

これは是正すべきで、しっかりとルーティーンできる部分(私生活)は行い、仕事は日々改善を心がけて行こうと思います。


日本酒造り日誌

醸造、食品用機械、消耗品を取り扱う専門商社の跡取りが、1シーズン日本酒造りに参加することになった為、この貴重な体験を記録し、発信していくために立ち上げたブログです。 インターネット広告代理店→醸造用品専門商社という、業界にはあまりいない経歴なので、その視点を忘れずに記事更新をしていきます。

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