蔵人のライフスタイルについて②
昨日の続きを少々。
本日は夜仕事だった為、10時頃に仕事が終わりまして、トレーニング、洗濯、風呂などを終わらせるとこの時間に。
先日も書きましたが、夜仕事は、糀仕事で、仕舞仕事、最高温度を見て、室温や、布などで糀の温度を調整すること。
これは、蔵人で順番に回します。4日~5日に一回程で回ってきます。
さて、昨日のミスの件ですが。
こちらは、米の「新米」と「古米」を間違えて洗米してしまったということ。
昨日の図にもあった通り、米管理をする人が存在するのですが、この人は何をするかというと、農協や、米卸企業から、いつなんの米が入荷するか、その入荷したお米をどのように管理するか、使用した米を記帳する、等使用する酒米全般の管理をする人です。
これは結構几帳面な人じゃないと務まらないのですが、今担当している人は結構適当w
以前のブログでも、モチベーションが低い人として取り上げているのはこの人のことです。
今回の件も、新米と古米で何が今後に影響してくるか、どれほど重要なことかを理解していない、ということが今回の引き金になっているように感じます。
一回、思いっきり怒られた方がいいのでは、と思っていた矢先にこのミスがあり、杜氏さん、社長からおもっくそ怒られていました。
ここで、新米と古米では何が違うか、という点ですが、その年年によって、米の溶け方や性質が異なり、酒質に影響してきます。特に今回のミスは糀になるお米だったのでなおさら重要。
お米は、使用用途で掛米と糀米に大きく分かれます。
掛米は、酒母や醪に投入して、糖化と発酵を促す為の言わばガソリンのような物。
糀米は、酒全体の味を決めていく為の発酵を行わせる、言わば車体とも言える重要な部分。
この重要な部分でミスが起きてしまったのです。
当たり前のことですが、米管理の責任を背負っている人なので、洗米の時点で気づかないといけなかったのですが、社長に指摘されて発覚。
しかも、記帳も適当にやってしまっていたので更に油に火を注ぎ、大爆発。
その人も反省しているかと思いきや、本日会社には来ませんでした。
この人は、お酒飲めない、日本酒の良さがわからない人なので、酒造りに対しての熱量が非常に少ない人です。
市場に置いて、このような人を採用しなくてはいけないこともあると思いますが、その場合は日本酒の良さであったり、魅力を如何に上が語れて、同じ方向を見れるかが鍵となってくるかと思います。
「人を育てるということは、待ち焦がれること」
SNSで今日タイムラインで流れてきた人材開発を研究している方の記事でした。
人を育てることは、待つこと。でも実際そう簡単には待てない。なぜなら業務はどんどん進んでいくから。でも、待つこと、待たれることは連鎖している。自分も今まで親、先生、先輩に待ってもらっていた過去があるから。皆、人は初心者からなのだから。
でも、学ぶ姿勢というのは、言われて身につくものと言うわけでもないような気がしています。今自分が置かれている環境で、何かをやりたい、やってやるという気概がないことには待つことも無意味なのでは。
なので、「やる気出させる→助言→待つ→待ち焦がれる→できたら褒める→ダレる→注意する→やる気出させる→…」のループなのかなと。
蔵人のライフスタイルというタイトルなのに、何故かマネジメント論に…。
今日はここまで。寝ます。
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